トレハンの基本的な仕組み
『VenusBlood VALKYRIE』では、戦闘に勝利すると必ずアイテムドロップが発生します。
そのドロップアイテムのランク(等級)を決定する内部処理が「トレジャーハント(以下トレハン)」です。
トレハンは単なる運要素ではなく、師団構成・スキル・装備選択にも関わる重要なシステムで、戦略パートの成長速度を左右する中核要素となっています。
簡単に言えば、「敵の強さ × 味方のトレハン能力」によって計算されたスコアが高いほど、より高ランクの装備を入手できます。
このスコア(トレハンレート)はゲーム内に表示されませんが、構成要素を理解することで、おおよその傾向を把握できます。
| 要素 | 概要 |
|---|---|
| 敵師団の最大レベル | その戦闘に登場する敵ユニットのうち、最も高いレベルが参照されます。 |
| 敵師団の最大雇用コスト | 敵師団内で最もコストが高いユニットが参照されます。コストが高い=強敵として扱われます。 |
| 敵師団の人数 | 1師団なら最大6人まで。敵がレギオンの場合、最大値の6人と扱われます。 |
| 味方のトレハン値 | 師団内の「トレハン」スキル値の合計が使用されます。 |
これらの数値をもとに、内部で「トレハンレート」が算出されます。
トレハンレートMIN: トレハンレートMAX ÷ 2
実際のドロップは、この「MIN〜MAX」の範囲で抽選された値に応じて決定されます。
たとえばトレハンレートMAXが5000なら、2500〜5000の範囲で抽選され、その値に対応したランクの装備がドロップします。
正確なテーブルは非公開ですが、シリーズを通しての傾向として
「強敵 × 高トレハン」=高ランクの装備が出やすい
という基本法則は共通しています。
リセマラは必要?
トレハンはランダム性があるため、戦闘後にセーブ&ロードを繰り返して“良いドロップ”を狙う、いわゆるリセマラも可能です。
ただしドロップテーブルは公式に公表されていないため、厳密な調整よりも大まかなランク帯を掴む程度が実用的です。
管理人のおすすめは、次のような簡易ルーチンです。
- そのMAPで安定して勝てる、トレハン入りレギオンを用意する。
- 敵の雇用コスト帯をざっくり把握する。
- 数回リセマラして、そのMAPの「平均ランク帯」を把握する。
「敵コスト10ならR6〜R7が多い」
「このMAPはR8が限界」
といったレベルの理解で十分です。
例外として、稀に異常にコストの高い敵が混ざることがあります。
他の師団がコスト15〜20でも、その1体だけコスト50など。
このような“特異点”だけは、最高ランクを狙ってリセマラする価値があります。
もう一つのトレハン
ここまで装備のドロップについて説明しましたが、もう一つ、メダリオンのドロップにもトレハン値は関係しています。
メダリオンのドロップも正確な数値は公表されていないので、ざっくりとした説明になりますが、
トレハン値が高い程、高ランクのメダリオンが落ち、ドロップ数が増えるとだけ覚えておけば十分です。
トレハン師団の組み方と運用
トレハンを効率よく活用するには、専用の「トレハン師団」を作るのが基本です。
トレハンスキル持ちや、トレハン値を上げる装備を中心に6人を編成し、レギオンの第3師団に配置します。
そして第1・第2師団には、トレハン師団を守りつつ確実に勝利できる強力な師団を配置します。
これが「トレハン=金策」「前の師団=護衛」という、Normal以上の定番レギオン構成です。
■ 編成時のポイント
- 戦闘終了時にトレハン持ちが生存していないと意味が無いので、ガーダーはトレハン値を無視してでも強いユニットを使う。
- トレハン値だけを盛りすぎると事故が増えるため、最低1人は火力役を入れる。
- 序盤は“安定勝利>トレハン値”の方が効率が良い。
- 完全トレハン特化は、周回プレイの終盤で作れば十分。
特に序盤は「少しトレハンを盛る → まず勝つ → 装備が揃う → さらにトレハンを盛れる」という成長ループが最適です。
最初から完全トレハン特化師団を連れて戦うこともできますが、それはVenusBloodに慣れたプレイヤーがすることです。
◆ トレハン師団例:ガーダー役は硬さ重視。あとはガロードランサーを軸にした獣樹師団。
| 位置 | 役割 | ユニット名 | 主なスキル例 |
|---|---|---|---|
| 1番 | リーダー/囮 | バンブーチャイルド | トレハン:14/トレハン:6/標的後逸 |
| 2番 | ガーダー | ドワーフガーダー | トレハン:18/専守防衛/堅守体躯:25 |
| 3番 | アタッカー | ガロードランサー | トレハン:14/扇形攻撃/樹霊活性:12 |
| 4番 | バッファー | ネコマタ | トレハン:10/樹霊活性:8/獣族活性:8 |
| 5番 | アタッカー | コボルドアシガル | トレハン:10/全力攻撃:20/獣族活性:4 |
| 6番 | アタッカー | ホビットスカウト | トレハン:12/多段攻撃:1/資源工面:15 |
1ターン目に組めるトレハン師団です。
まず初期メンバーのドワーフガーダーに置き盾(R2盾:専守防衛)を装備させてガーダーにします。
ドワーフガーダーは防御布陣がないので、囮が必須です。
バンブーチャイルドの称号を「童心に帰る(防御-15)」などで下げ、いざないの笛竿(R2両手:標的後逸)で後逸囮とします。
1ターン目のトレハン師団でほぼ確定と言えるのは上記の2人だけです。
あとはリソースと相談し、新規雇用するもよし、トレハン称号・装備を追加するもよし、初期メンバーで穴埋めをするもよしです。
ちなみに、確定メンバーとまでは言いませんがガロードランサーはオススメです。
最序盤は彼女がいるだけでトレハン師団がそれなりの戦力になります。
最後に、体験版の範囲ではほぼ関係ありませんが、ステージ2クリア後にキュリアン(トレハン:24)が加入します。
ガロードランサーと並ぶトレハン師団の主力として活躍してくれるので、最初は獣樹師団に寄せるのがオススメです。
トレハンは、戦闘を重ねるほど効果を実感できる「育成型の収集システム」です。
まずはトレハン師団を編成し、安定して勝ちながら装備の質を上げるという流れを楽しみましょう。
次は、トレハンとは異なる収集系スキルである撃破金運・グルメ魂について解説します。
▶ 第10章:撃破金運とグルメ魂