3.15.術陣と結界の関係

第15章:初心者ガイド補講:術陣と結界の関係

ここから先は、体験版では数値的な影響が小さく、解説を後回しにしていた要素を扱います。
しかし本編では、術陣・結界の理解度によって安定度も難易度も大きく変化するため、ここで必ず押さえておきましょう。

VenusBloodシリーズには、ターンエンド時に自動でダメージを与える術陣(術ダメージ系スキル)があります。
代表例として「神術放射・大神術陣・超神術陣」が挙げられ、以下の特徴を持ちます。

  • 神術放射:単体へ術ダメージ
  • 大神術陣:敵師団全体へ術ダメージ
  • 超神術陣:レギオン全師団へ術ダメージ

神術・魔術などの「術属性」が設定されており、属性ごとに無効化する種族・結界が存在します。
術陣の与ダメージ量は、発動ユニットの現在HP × %補正で決まり、終盤では非常に大きな数値になります。

一方、これらに対して守りを固めるのが障壁(個人軽減)・結界(師団軽減)です。

  • 対術障壁:所持ユニットのみ術ダメージを%軽減
  • 対術結界:師団全体の術ダメージを%軽減
  • 対術反射:術ダメージを軽減し、軽減分を反射ダメージに変換
  • 対術吸収:術ダメージを軽減し、軽減分を師団全体へ均等配分の回復として処理

このように、術陣=攻撃側のターンエンドダメージ障壁・結界=その対策が基本構造です。
なお、ここでは「術陣」を例に説明していますが、砲撃・戦術・自爆にも同様の軽減結界が存在します。


結界の計算式(実戦的な理解)

結界の内部計算は複雑ですが、“どれだけカットされるか”に注目すれば簡単です。

まず、障壁(個人)と結界(師団)は加算ではなく、積算計算であると覚えてください。

例:師団内に「対術障壁:30」と「対術結界:70」を持つユニットが1人だけいる場合:

  • 本人:30%カットと70%カット → 79%カット
  • 師団員:対術結界70%のみ → 70%カット

次に、結界は人数分だけ“連続で掛かる”のが重要です。

  • 対術結界:70 × 2人
    → 30% × 30% = 9% になる(=91%軽減)
  • 対術反射:70 + 対術結界:70
    → 当人の被ダメは 30% × 30%=9% に。
    → 反射ダメージは 70% 分発生。
  • 対術吸収:70 + 対術結界:70
    → 被ダメは 9% に。
    → 吸収した 70% を師団員数で割って回復として配布。

このように、結界は重複数が増えるほど指数的に硬くなり、1人で100%カットできるユニットは非常に価値が高い存在です。

計算結果からわかりますが、防御面では障壁・反射・吸収の扱いは気をつけてください。
例えば対術反射:25+対術結界:75でも被ダメージはゼロになりません。障壁も同じです。(ver1.04で確認済み)

結界の計算式(結界の歪)

  • 結界の歪:正面師団の結界値を数値分減算する。(上限25)

本作から実装の新スキル、結界の歪です。
相手が結界の歪:25を持っていれば、対術結界:100のユニットを用意しても対術結界:75で計算されます。
重要な点は、対術結界:125を用意しても対術結界:75の計算結果になることです。


結界無効の特殊属性「毒」「酸」

術陣の中には、結界を完全に無視する特殊属性があります。
それがです。

例:大毒気陣 → 対術結界100でも被ダメはそのまま通る。

対策①:治療系(解毒治療/削減治療)

師団内に持ち主が1人いれば、毒/酸ダメージが半減します。

対策②:腐敗の繭

毒・酸専用の軽減結界。
通常結界と同じ計算方式で、複数持ちで指数的に硬くなります。

対策③:高回復で押し切る

全体治癒・平等治癒など、被ダメを上回る回復量を用意する対処法。

対策④:無効種族を使う

  • 毒無効:毒・死・器
  • 酸無効:海・蟲

竜の吐息について(本作新要素)

本作で追加された竜の吐息は、砲撃+術陣の複合のように見えますが、どちらの結界でも軽減されません

したがって、専用の対策が必要です。

対策①:個人で半減条件を満たす

  • 「竜の吐息」「竜鱗守護」「血の起源」所持
  • 種族「竜」である

いずれかを満たすと、竜の吐息の被ダメが個人で大幅に軽減されます。

対策②:竜鱗守護・竜王守護・アシスト竜鱗守護

  • 竜鱗守護:所持者のみ軽減
  • 竜王守護:師団全体を軽減
  • アシスト竜鱗守護:レギオン全体を軽減(終盤の安定策)

対策③:回復の高値を用意する

毒・酸と同様、被ダメを回復で受け切る戦略も可能。


なぜ本編で重要になるのか?

体験版では、術陣・結界の差で即全滅するほどの火力は出ていませんでした。
しかし本編では、以下の理由で重要度が跳ね上がります。

  • 敵が高倍率の術陣・砲撃スキルを多数持つ
  • 敵HPが増える → 術陣の%ダメージが比例して増える
  • 複数師団が術陣を重ねてくる場面がある

そのため、「結界を用意できるかどうか」=「本編で生き残れるかどうか」に直結します。
特に、1人で結界100%を満たせるユニットは本編攻略の要です。


📘 まとめ

本編では、数値スケールが上がることで術陣と結界の重要性が一気に跳ね上がるようになります。
体験版では気にならなかった一撃が即死級になることもあり、結界の準備は最重要課題です。

また、次章で扱うイベイドも同様に、高値になると体験版からは想像できないほどの効果を発揮します。
▶ 第16章:イベイドについて